法人携帯と言えばau・ドコモ・ソフトバンクのような大手キャリアが一般的かと思います。現在、大手キャリアと法人携帯の契約をしている方も多いのでは?しかし、大手キャリアの法人携帯は月額料金が高めなのが悩みのタネです。
そこで気になるのが格安SIMや格安スマホとして知られる「ワイモバイル」です。CMでの「1,980円!(ワンキュッパ)」が印象的ですが、本当にお得!なのでしょうか?実際に使ったことがないだけに大丈夫なのか心配が残ります。
そこで、今回はワイモバイルのメリット・デメリットを徹底的に洗い出したいと思います。その上で、ワイモバイルで法人携帯を契約するまでの流れについてもまとめていきます。ぜひ、大手キャリアに不満のある方はチェックしてください。
1. ワイモバイルのメリット
基本的に格安SIMや格安スマホと呼ばれるものは法人携帯を受け付けていません。そんな中、法人携帯を受け付けている「ワイモバイル」は非常に貴重な存在です。では、まずはワイモバイルのメリットから確認していきましょう。
通信環境が安定して速い
格安SIM・格安スマホと聞くと「通信エリアや速度が心配」という方が多いと思います。実は、ワイモバイルを始め格安SIMなどは大手キャリアから回線を借りてサービスを提供しているので、回線の質自体は十分に高品質です。
中でも、ワイモバイルは格安スマホに関する速度調査においてNo.1を獲得しました。その上、2014年にサービスを開始してから2016年時点で高速通信「LTEエリア」を2.3倍に拡大するなど、大手キャリア並の通信環境と言えます。
通話定額プランが驚き!の月額で
大手キャリアと言えば基本プランに通話定額・データ定額・オプションなどを組み合わせてプランを作り上げます。そのため、基本プランはお得!でも他のサービスを組み合わせているうちに高くなりがちなのが気になるところです。
その点、ワイモバイルは通話定額・データ定額までがすでに組み込まれた「コミコミプラン」です。さらに、「法人契約スマホプランS/M/L」は月額1,980円からにもかかわらず、10分/回の国内通話は24時間無料!の通話し放題です。
料金プランがシンプルで分かりやすい
ワイモバイルは料金プランがシンプルなことでも知られています。例えば、法人携帯向けの「スマホプランS/M/L」は、高速データ通信のデータ量に合わせてスマホプランS(1GB)・スマホプランM(3G)・スマホプランL(7GB)のみです。
ちなみに、月額料金はスマホプランSで1,980円/回線から、スマホプランMで2,980円/回線から、スマホプランLで4,980円/からです。ワイモバイルであればプランが複雑すぎて月額料金が高くなることもないでしょう。
全国4,000箇所に実店舗がある
一般的に格安SIM・格安スマホというのには大手キャリアのような実店舗はありません。店舗維持費・人件費などを削減することにより格安!を維持しているためです。正直、法人携帯のトラブル時に実店舗がないのは不便です。
実は、ワイモバイルは格安SIMでありながら全国4,000箇所に実店舗を設置しています。また、「ワイドサポート」と呼ばれる電話でのサポートサービスも提供しているなど、大手キャリアと変わらない安心のサービスです。
Yahoo!JAPANを使うほどお得に
ワイモバイル(Y!mobile)は名前に「Y!(Yahoo!)」の付いていることから分かる通り「Yahoo!JAPAN」と提携しているサービスです。その一環として、Yahoo!JAPANを使うほどマイルの溜まる「パケットマイレージ」を採用しています。
溜まったマイルは、その数に応じてブロンズ(0.5GB)・シルバー(1GB)・ゴールド(5GB)・プラチナ(無制限)とランクに分かれ、翌月のデータ量が加算されます。Yahoo!JAPANを使えばデータ量をお得!にできる訳です。
キャリアメールが使える
基本的に格安SIM・格安スマホではキャリアメールは配布されません。キャリアメールとは大手キャリアが契約者に配布しているメールアドレスのことで、例えば「@i.softbank.jp(ソフトバンク)」などで意外と仕事に使います。
その点、ワイモバイルでは大手キャリアと同様にキャリアメール「@ymobile.ne.jp」を配布しています。これなら、「@gmail.com」などのフリーメールをブロックしている相手に対しても問題なくメールでのやり取りが可能です。
LINEのID検索機能が使える
キャリアメールと同様に、基本的に格安SIMなどはLINEの「ID検索機能」が使えません。正直、「ID検索くらいなくても大丈夫」と思うかもしれませんが、友達検索をする際にID検索ができないのは非常に不便です。
ただ、格安SIMには珍しくワイモバイルではID検索機能が使えます。法人携帯として社員間のコミュニケーションツールとしてLINEを活用している方も多いことでしょう。であれば、ID検索のある・なしは意外と大きなポイントです。
セキュリティ対策も充実して安心
au・ドコモ・ソフトバンクなどの大手キャリアはサービスが充実しているだけあってセキュリティ対策も万全です。反面、格安SIM・格安スマホなどは格安!なだけあってかどうしてもセキュリティ対策に不安が残ります。
その点、ワイモバイルでは危険なWEBサイトのブロックや法人携帯の遠隔消去・ロックなどを行う「デバイスマネジメントサービス」を提供しています。法人携帯の万が一に対してもワイモバイルであれば安心という訳です。
お得!なキャンペーンも充実
ワイモバイルではお得!なキャンペーンを定期的に開催しています。例えば、2017年9月現在、オンラインストア限定で携帯端末が最大99%割引となる「タイムセール!」や在庫残りをお得な価格で買える「OUTLET」などです。
また、ワイモバイルでは格安スマホ(SIMフリースマホ)と格安SIMをセットで契約すると最大15,000円割引!となるサービスもあります。仮に、ワイモバイルへの乗り換えを検討する際には必ずチェックしておきたいポイントです。
端末レンタルという新たな選択肢も
法人携帯の導入で意外と頭を悩ませるのが「携帯端末の購入代金」です。1台2台程度ならまだしも、10台20台と増えていけば端末代金だけで経費を圧迫します。例えば、1台5万円なら10台50万円、20台100万円です。
実は、ワイモバイルには法人携帯として「端末レンタルサービス」も行っています。その上、365日の電話サポートや故障・紛失時の修理・交換などのサポート体制も万全なので、法人携帯の管理にかかる負担も軽減できるでしょう。
2. ワイモバイルのデメリット
①〜⑩まで、ワイモバイルのメリットについて「これでもか!」と紹介してみました。この時点で、ワイモバイルには大手キャリアから乗り換えるだけのメリットがあることは確かです。ただ、そんなワイモバイルにもいくつかのデメリットが存在します。
データ通信プランのデータ量が少なめ
au・ドコモ・ソフトバンクなどの大手キャリアでは、スマホ向けとしてデータ量は1GB〜20GB・30GBと幅広く提供しています。頻繁にWEB閲覧やデータ送信などを行うのであれば、少しでもデータ量が多いのは重要です。
しかし、ワイモバイルは「スマホプランS/M/L」のように選べるデータ量は1GB・3GB・7GBのみです。正直、大手キャリアの大容量なデータ量に慣れていると物足りなく感じるかもしれません。今後、改善されるかに期待です。
通常の格安SIMより月額料金が高め
「格安!」と名前に付いているだけに、ワイモバイルも大手キャリアに比べれば十分に月額料金は低く設定されています。ただ、他の格安SIMと比べると少し割高です。例えば、「楽天Mobile」の050データSIMは月額645円からです。
もちろん、ワイモバイルには他の格安SIMにはない「10分/回であれば国内通話が24時間無料!」という大きなメリットがあります。それでも、「少しでもお得!な方が良い」という方にとっては無視できないポイントかもしれません。
最低契約期間2年(縛り)がある
大手キャリアに対して良くある不満として「最低契約期間が2年というのは長すぎる!」というものです。その上、更新月以外では解約料として1万円前後が発生するのですから、解約できずに不満を抱えている方も多いでしょう。
残念なことに、ワイモバイルにも大手キャリアと同様に最低契約期間(2年間)が設けられています。せっかく大手キャリアの縛りから解放されたと思っても、ワイモバイルと契約すると同じように悩まされる可能性があるという訳です。
3. 契約までの流れ
ワイモバイルのメリット・デメリットを知った上で、乗り換えるのか?乗り換えないのか?検討していただけたと思います。では、ワイモバイルへの乗り換えに関して前向きな結果だと仮定して話を進めていきましょう。
申し込みの流れ
ワイモバイルとの法人携帯の申し込みの流れを以下にまとめました。
1.「ワイモバイル法人ダイレクト(0120-346-156)」に連絡する
2.ワイモバイルから送付された「お申込書」に必要事項を記入する
3.メールまたはFAXで申込書を返送する
4.郵送にて申込書の「原本」を返送する
5.ワイモバイルから送付された「簡易書留」を受け取る
6.4と5の完了後、ワイモバイルから端末・SIMが送付される
契約に必要な書類
ワイモバイルとの契約時に必要な書類を以下にまとめました。
・法人確認書類…登記簿謄本、履歴事項証明書、印鑑証明書など
・本人確認書類(担当者)…運転免許証、パスポートなど
・法人との関係書類(担当者)…名刺、社員証など
・法人印…口座振替には銀行印(届出印)
上記から分かる通り、法人契約も個人契約もそれほど必要な書類に差はありません。
端末・SIMに関する注意点
ワイモバイルから端末・SIMが送付される際、宛先は「法人の登記住所」が使用されます。これは、おれおれ詐欺のような携帯端末を使用した犯罪を抑制するための法律「携帯電話不正利用防止法」により定められているためです。
ただ、中にはどうしても登記住所で受け取れない場合もあると思います。そんな時は、公共料金領収書・官公庁発行の印刷物など、契約者名・住所が記載された「補助書類(発行日から3カ月以内)」で対応できるようです。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、ワイモバイルへの乗り換えを検討中の方に向けて、ワイモバイルのメリット・デメリットをまとめてみました。安定した通信環境やシンプルな料金プランなどワイモバイルにはメリットが数多くあります。
反面、データ量が少ないことや最低契約期間があることなど、ワイモバイルには他の格安SIMにはないデメリットも見られます。それでも、ワイモバイルはデメリットに比べてメリットの方が圧倒的に多いのは事実です。
ぜひ、ワイモバイルのメリット・デメリットを把握した上で、乗り換えるべきか?を前向きに検討してみてください。